読んだ本を紹介します。説明下手を克服したい人向けの本。どうしたら伝わりやすい説明をできるかを意識できます。
説明が下手な人の特徴
- 考えた順番で話す
- 理解度を合わせない
- 主張が明確でない
賢い=説明がうまい、ではない。
下手な説明は逆に相手を混乱させる。
順番は「伝えたい目的」に合わせる。
専門用語や難解な知識は相手のレベルに合わせていない。
自分の言いたいことを把握し、相手が整理できるように説明する。
わかりやすい順番
説明の仕方には2種類ある。
- 自分主導の説明:ゼロから筋道立てる説明
- 相手主導の説明:問いかけに対しての説明
自分主導で説明する場合は次の順番が重要。(×結論から話す)
- 前提を揃える
→専門用語を使わずに説明し、説明のスコープを共有する - 結論、主張、本質
→一言で言い表せるレベルにする - 根拠、理由、事実
→理由を三つに絞る、データに基づいてロジカルに説明する - 補足情報
→テーマに合うものを選んで使う、後回しでもいい - 結論、相手に促したいアクション
→最後にまとめで伝えたいことを言う
相手主導で説明する場合は次の2点を意識する。
- 幹から枝へ説明する。
- 事実か解釈かをはっきりする。
優先順位をつけて不要な情報はスキップする。
理解度
理解度を合わせた説明をするために必要なこと
- 相手の知りたいことを明確にする。
→「一番」聞きたいことを明確に - 自分が伝えたいことを抽出する。
→「伝えたい内容」+「相手にどうして欲しいか」
→逆算の主張も OK! - 情報のギャップがないかを確認する。
→ギャップがあれば埋める - ギャップを埋めるために何が必要かを考える。
→「自分の情報の補強」と「相手の期待値のコントロール」
→ギャップを網羅できるように、伝えたいことを言い切る
- サマライズ:文章を短くシンプルにする
- クリスタライズ:本質を表すキーワードを選ぶ
どちらも重要だが本質が伝わることの方が大事
自分の思考の整理方法
- 経験した順番、考えた順番で書き出す
- 伝えたいことを抽出する
- 抽出部分をまとめる
- それをさらにまとめた文章にする
- 順序を決める
相手の思考を整理するための方法
- 地図:全体像、ゴール、現在地の共有
- 質問:相手の中で思考を言語化させる
- フレームワーク:3C, 4P, 5Froces
印象に残る伝え方
- 十分に知識をつける:自分の持っている情報でしか伝えられない
- 程よく端折る:相手に伝えたい情報の細かさによって調整する
- 対比する粒度を揃える:ロジックツリーなどを使う
アナロジー
「比喩力」
相手が知っているもので、かつ意外性があると効果的
説明力を上げるトレーニング
- 単語分解:単語で分解すると本質を見抜きやすい
- プロセス分解:時系列で分解し、必要なものを洗い出す
一言で
「自分の言葉で考え、相手に分かる情報で伝えるべし」
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